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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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柚子香・続

白く広がるシーツの海に貴方は躊躇い無く
私を深く沈めました。
貴方の肌が迫ります。
私はただそこに在って
貴方を受け入れるだけの存在でした。
その意味では
私自身もシーツという存在と
変わりないのかも知れませんね。

貴方は
私の首筋に唇を這わせました。
柔らかく触れたそこが
道筋となって、
熱く火照ります。

ふわっとむせ返る様な柚子の濃い香りに、
朦朧とします。
それは貴方から発せられたものであり、
私から発せられたものでもありました。
私と貴方が同じに薫る
その幸福に酔いしれました。
その香りで繋がった瞬間、
貴方は私であり、
私は貴方であったのです。

貴方は私を貪りたいのか
私のなかにある柚子の香りを貪りたいのか
定かではありません。
理性をとおに何処かへ遣った目で、
私の潤む目を時折射止めます。

貴方は、私の臍から、
少し膨らむ下腹部、
なだらかな丘を舌で這い、駆け下りていきます。
いつもはそのような行為はなさらないのに、
私のこころばかりの制止も利かず
貴方の内側の何かが求めるままに、
私の皮膚を、その内にある臓物を、
熱く滾らせていきます。

貴方の舌は、芯の部分を見つけました。
その造形を辿るように蠢く舌に翻弄されます。
貴方の肩に置く手に力が入ります。
「よして下さい」
その言葉は、
絶え絶えの吐息にかき消されてゆきます。
貴方は悦ぶかもしれない、
もしも、
あじわうその舌先に、
柚子蜜の甘露が滴り落ちるならば・・・



















ご主人様に悦んでいただけるように、
もう残り少なくなった“2011年”中にも、たくさん書き続けたいと思います。
1クリックよろしくお願いいたします。



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