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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記21(1)

お呼び出しを受けました。
うれしい気持ちでご主人様を待つものの、
夜は深くなり、
時計の針は進むばかり。

若干しょげながら、ただ連絡を待ちます。
メイクも髪も、若干くずれかけていることが悲しい。
私は今日、
素直に調教を受けることが出来るのだろうか。
いつになってもそう。
そのときまで、
どんな気持ちが訪れるのか全く分からない。
やはり期待よりも不安。
うれしさよりもおそれ。
それを与えてくださる存在だけを待っている。
不思議な気持ちです。
私に待っているのは、
きっと、
痛みと、くるしさやかなしさ、
奪われるように与えられる快楽。
どれも、
「ください、与えてください」と乞い願うようなものではないのに
誰もが価値を認めるようなものではないのに
私はそれを望んでいる。
そのどれもが
ご主人様からしか与えられないことを
痛いほど理解している。
ご主人様の思いのままに、
見知らぬ沖に流されたい。
思いの淵を見てみたい。
ホリックなのだろうか。
それとも修業?
私はご主人様になにかを差し出せているだろうか。
ご主人様は私から何かを感じ、
何かを受け取るということはあるのだろうか。
私はご主人様にとって、
なにか、
愉しみやよろこび、そういったものになれるだろうか。
確かめたい、
何度も。
確かめるために、逢うことを望む。
深く奥へ響く痛みを、
ご主人様だけが与え得る痛みを、
この身に、こころとからだに受けることを
知っていたとしても。







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逢瀬日記21(2)

お逢いした時、ご主人様は、
私に対してひどくお怒りになっていました。

ここに記すのも恥ずかしいのだけれど、
私の粗相のいろいろ。

ご主人様への日々のご報告を欠いたこと。
ご主人様の使用される調教道具に忘れ物があったこと。
ご主人様の使用される調教道具に不備があったこと。

私のご主人様に対する「気の抜け方」「怠慢」を
厳しく叱っている。
そして、その、
「いつも」「常に」「一番に優先」できていないことは、
くりかえし注意したことだと
多忙は理由にならないと

跪く私の頭を足で踏み、
その鞭で、思い通りにならない奴隷のことを
何度も何度も打ち据えました。

ご主人様は、ひとしきりお仕置きをして
ソファに掛けて少し考えるように
沈黙の時間を置いてから

「管理をより厳しくする」
と告げました。

・私のスケジュール管理/報告について、
 現在よりも細やかな規約を設けること
・このブログに関する規約を設けること
・私とご主人様の連絡を密に行うための専用の携帯を持つこと

上記のそれらを、
ひとつひとつ私に説明をされました。

私の返事を確認してから、
ご主人様は、「今日は絶対にいくなよ」と命令をされ、
「可愛がられない奴隷はみじめだな」と囁き、
私の喉へそれを捩じ込み、
髪を掴んで、腰を打ち付け、
白濁した液体を放出しました。

「本日は智薫をお呼びいただき、ありがとうございました。」
と、床の木目を見つめて、口にしました。











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逢瀬日記22(1)

お呼び出しをいただきました。
まだ夜は浅く、白い月が出ていました。

重いお道具袋を抱えて、
塩サイダーとオレンジジュース、エビアンと
じゃがりこ(スパイシーチキン味)と
オレオ(レモンクリーム)を購入して、
指定の場所で待ちます。

10分ほど待っていると、
後ろから、
触れるか触れないかぐらいの
わずかな圧で、
ご主人様は私の身体に触れました。
何も言わずそこを離れるご主人様の背を追いかけます。

ひとことも交わさずに、
ただ着き従うことを
甘美に思えてしまいます。

部屋に入ると、
ご主人様はジャケットを脱いで、
青いストライプ地の長袖シャツのまま、
ベッドに仰向けに横たわりました。

きっとお疲れなのでしょう。
喉を潤せるよう、お飲み物とおつまみを準備します。

私はコートと、それから、
CECIL McBEEのボディコンシャスな幾何学柄のワンピースを脱ぎ、
黒と紫が縁取るTバックショーツとブラの姿になります。

「準備ができました」
正座をしてそう伝えると、
ご挨拶を命じていただき、
床と額とがキスするような感覚で頭を下げ、
ご主人様への感謝とご調教に対する想いを伝えました。

ご主人様は、私を伏せさせたままで、
お道具の点検をされ、
それから、赤い首輪を取り出し、
首にきつく巻きつけました。
首輪の金具がかちゃりと締まる音、
それだけで、
心と体が服従を悦び、
私はご主人様の雌の貌になっているような
そんな気がいたします。






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逢瀬日記22(2)

ご主人様は、跪く私にゆっくりと問いかけました。

「前は、たくさん叱られたけど、
いまはどんな気持ち?」

「・・・」

沈黙を破るための相応しい言葉は
探せどもなかなか見つかりません

「私が悪かったと思っています」

ふいに唇から零れたのはそんな言葉でした。

「それで?」

勿論 ご主人様がそれだけで満足される筈がありません

「・・・」

「それでどうするの?」

「・・・」

答えに窮して、再び沈黙に気持ちを隠します

「言いなさい」

ご主人様は私の頬を打ちました。
ぱちん、
乾いた音が静かな部屋に響きました。
ひりりと頬に痛みが伝わります。
そしてもう一度訪れる静寂
私が探すのはご主人様が悦ぶ言葉?
それとも私の気持ちの底から湧く本心?
そのどちらもが一致した
言葉だったかもしれません。

「ご主人様に可愛がって貰えるように頑張りたいです」

そのような言葉になりました。
曇りない気持ちで
ご主人様へ届くよう
手渡すよう
そっと






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逢瀬日記22(3)

ご主人様は、私の頬に手を添えて
顔を上げさせました。

私は
顔を見られるのも、
そのお顔を見るのも
どちらも耐えがたく恥ずかしく
頬は紅潮していたに違いありません。

もう一方の手で
ご主人様は私の奥の部分に触れます。
薄く笑って、
2本の指でかきまぜるようにします。
湿った音が静かな部屋に鮮明に聴こえました。
「智薫、ここ、どうなってる」

見下ろされながら、
ご主人様の唇のカーブを見つめて、
擬音を口にします。
「くちゅくちゅ言ってます・・」

「まだ、挨拶しかしていないのに、本当に淫乱だな」

そう笑って、
ご主人様は、
私のアナ/ルへビーズをぷつり、ぷつりと沈め、
首輪に繋いだリードを思い切り引いて、
ベッドへ上げました。
ご主人様が、脱衣され、私に背を向けて
ベッドに寝そべるようにされたので、
私はご主人様に対しマッサージを始めました。
ご主人様は、途中で、ふと、それを制し、
私にアイマスクを掛けました。
「続けなさい」
そうおっしゃったので、
手探りで、ご主人様の身体のかたちを
手のひらでなぞります。
ご主人様の輪郭を感じながら。
「どんな気分?」
「・・・」
「きちんと言いなさい」
「・・・、
空気、・・・空気みたいな、気分です」
「ふぅん。」

ご主人様は、よく、
私の気持ち、考えていること、
思ったことを言うように促しますが
私はいつも、その度に、
言葉に窮します。
言葉を忘れたみたいに、
何をどのように言っていいかわからなくなります。
言うべきことを意識するからなのかもしれません。
“言うべきこと”とは、
ご主人様を悦ばせるためだけの表面的な言葉ではなく、
よく思って貰いたいという邪な気持ちからではなく、
私の我を満たすための利己的な言葉ではなく、
ご主人様との関係の中で湧き出てくる
本当の気持ち。

思考することを放棄して
感じるだけの生き物になる

大抵単純な言葉に還元されます。
「うれしい」
「かなしい」
「いたい」
「くるしい」
「きもちいい」
「きもちわるい」
「いや」
「もっと」
「すき」
「ください」
・・・。
けれども
そんな単純な言葉でさえも
ご主人様にお逢いする時まで
“本当の気持ち”としては
抑圧していたことを知ります。

人間の社会的な衣を脱いで
ただの一匹の
雌になって
それで
泣いてしまいます。
剥がれていくことが
こわくて
気持ちよくて

アイマスクで手探りの私に
ご主人様はもう一度問います。
「どんな気分?」
答えは同じで、
「空気みたいな気分です」

暗闇の中では
奴隷でもおもちゃでもなくなって
私という気配の空気
そこにあってそこに居ない
ご主人様は
私の気配の輪郭を
掴んで下さるのかしら







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逢瀬日記22(5)

「着てみなさい」と、
お道具の中の、
エナメルのミニスカートとコルセットを
示していただいたので、
私は身体をそれらで締め上げて、
ご主人様のもとへ跪きます。
着衣のほうが
よりいっそういやらしく卑猥に感じます。
ご主人様は私に、
脚を大きく広げるよう命じ、
私はおまん/こを露わに広げます。
その直後、
ご主人様は硬く反ったもので奥まで一気に貫きました。

裂けそう・・。

私のなかが、ご主人様で満たされていく感じ、
身体が一瞬宙に浮くような不思議な浮遊感。

自分で腰振りなさい、と、
私を上にして、腰を掴みます。
その感じ、
否応なく
ご主人様へと接続し、固定される感じが
私を、ご主人様のものであるという気持ちを強くします。

ぬちゅぬちゅといういやらしい音。
ぱつん、ぱつんと弾くような肉の音。
ご主人様を受け入れるような肉の容れ物を持つ身体を
うれしく思います。
私の噐で気持ちよくなっていただけたら
本当にうれしく思います。

私をよつばいにさせ、高く腰を上げさせて、
ご主人様は立位で、私の深いところに突き立てました。
奥の肉がこすれる感じ。
気持ちいい・・・。
ご主人様に身体を支配される快感。
遣っていただけるうれしさ。
もっとたくさん召し上がってください、
ご主人様の肉。

遣っていただけてうれしいです、
その言葉が、
何の混じり気もなく、溢れます。

それから、正常位で突き立てた後、
私の口の中の肉も奥まで犯し、
ご主人様は
私の大好きなご主人様の白い液体を
口にくださいました。

少し経って、
ご主人様は、まだお時間があるようで、
「こっち」
というふうに、
寝そべった身体の横に
スペースを開けてくださるしぐさが
私には
うれしくて堪りませんでした。









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逢瀬日記22(6)

これほどまでに
ゆっくりと
たゆたうように
流れる時間を
ご主人様と過ごしたのは
初めてのことのように思います。

ご主人様の素肌に
私もすべて脱いだ身体を
ぴったりと添わせます。
ご主人様の体温、
あたたかくてとても気持ちいいです。

ご主人様は、
ときどき、
私の頭を撫でてくださったり、
ウエストのラインを指先でなぞってくださったりしました。
私がそこに存在することを
確かめてくださるように・・・。

私はうれしくて、
TVのほうを眺めているご主人様の
ちくびを指でこちょこちょしたり
ご主人様がこちらを一瞥するタイミングに合わせて
目をそらして知らんぷりするという遊びに
没頭しました(笑)

調教のあとの
こんなにもまったりとした時間を
夢のようだと思いました。

そして、
私の頭を軽くぽんと叩いて、
「来なくてよかったね」と、
ひとこと伝え、
ご主人様の携帯の画面を私にすっと見せました。
その小さな画面には、
どこかのサイトが映っていて、
そこには、
匿名で、3Pを誘うような募集の文が連なっていました。
明らかにご主人様が書いたものでした。

すっと血が冷たくなっていくような感じがしました。
さきほどまで、
夢のような温かさの中に居たことなど
遠いことのようで
こころが砕けていく音を聴いたような気がしました。
私は気持ちが凍ったまま、
ご主人様に対しては不自然に
にこにこして
悲しさが伝わらない様に努力していたように思います。








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