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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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両手は高く掲げられ、
その先端の手首は、背面に交差する
檻のようなビジュアルの飾り扉に、
手錠に依って、
巻きつけられるように束ねられ、
ほんの少し、指先を動かすほどにしか
自由は与えられていない。

薄い薄いクレープのような生地が
幾層にも重なった、
妖精の翅のような、
華奢な造りの、
深い森の香りを感じるような
濃緑のキャミソールを纏っている。
貴方の私への今宵の贈物・・。

貴方は、黒いレェスのリボンを手に、
私の双眸を覆う。
白熱灯で温かいオレンジに灯っていた部屋が
その薄い被膜によって、
ゆっくりと、闇に包まれる。

身体の自由を奪われて、
そのうえに、
11センチのピンヒールのせいで
足もとも覚束ない。
滑らかなスエードが艶やかな、
細い細いヒールがワイングラスのステムの様な、
セルジオロッシの焦げ茶色。

不安定さに身体がゆらゆら揺れるけれど
その拘束は、
座ることも、
つま先立ちのような状態から、
確かに地に足を着けることも、赦さない。

痛み。
感じたのは痛み。
一瞬鋭く、それから、しつこい位に、鈍く続く痛み。
貴方は、キラキラしたオーブのオーナメントを、
懸けるのです。
私の乳首をくっきりと掴んだそのクリップへ。
クリップは縦横無尽に私の肉を捉えます。
乳首・・、内腿、臍、耳朶・・。
そのたび、私を彩るキラキラは増えていくのです。

鋭く、また、鈍い痛みに呻きながら、
私の声帯はキリエを詠うように
貴方への賛美を、憐憫を
甘い嘆きを
漏らします。

貴方だけのツリー、
密やかに
今宵、
白熱灯の光を
やわらかに反射する肉体。

秘密の樹












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