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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記31(9)

「智薫、どこに欲しい?」
その答えはひとつだけでした。


「ご主人様のザーメンを、
奴隷のおまん/こに下さい」
私は、
何度も、くり返しました。

「ご主人様のザーメンを、
奴隷のおまん/こにください」

欲しくて仕方ない、ご主人様のザーメン。
こんなふうに懇願したことが
今までにあったのかなというくらい。

私は、
ご主人様に「狂え」と云われたい。
ご主人様に壊されたい。
ご主人様に、繋がれた、
雌の証として、
ご主人様を、からだの奥に刻んで欲しい。
欲しい。

「いいよ、出すぞ。」
ご主人様は、私の奥へと、射精してくださいました。
瞬間、
真に、
ご主人様のからだと、私のからだが結合した感覚を得ました。
“雌である”という記憶を、しっかりと刻まれたようで、
ほんとうにうれしかったです。

ご主人様にとってみれば、
もしかしたら、
只の精液の排泄、性欲の処理、
そういった種類のものだったのかもしれませんが、
私には、とても価値のある瞬間でした。
身体を離してからも、
ご主人様のあぐらをかいた足に抱きついていました。

「あ・・」
瞬間、
ふるっとした震えとともに、
たらりと奥からザーメンが垂れ落ちる感覚がわかります。
その感覚でさえ、
ご主人様の所有物であることを
確かめる余韻のようで
いやらしく、
うれしく思いました。
「出てきたのか」、と、ご主人様は、笑いました。


そのあとで、
「自分で考えた罰を受けたのはどうだった?」と、
ご主人様は私に尋ねました。
「・・・ご主人様、というか、Sのかたは、
はずかしめたり、いやらしいことをさせる
アイデアをたくさん持っているんだなと思いました。」
ご主人様は、そんな私の言葉に笑います。
だって・・・。

「そろそろ準備しないと。」
ご主人様は、そうおっしゃって、シャワーに向かわれました。
私はその支度をして、
色々が済んでから、
部屋を出ました。

帰りのエレベータで、
「ん」と、顎をあげて、キスをねだるしぐさをしたら、
「調子にのるな」と、拳で軽く頭をはたかれたのですが、
ご主人様が鍵を掌に握っていたため、
鈍い音がしました(笑)
「いたいよう」と、おおげさに痛がって頭を抱えるしぐさをすると、
ご主人様は、「ごめん」と軽く笑いました。

もう外は暗くなっていて、
私がご主人様の背を見ながら空の青さに感動していた
あの時間はもう、とうに過ぎて、
二度とは戻らないことを知ります。

それでも、
暮れた空の深い蒼もまた、綺麗だと感じていました。
控えめにきらめき始めた遠くの星もまた、素敵でした。
少し走って、
先を行くご主人様を追いかけます。
ご主人様を、少しでもたくさん、記憶にとどめたいと
願いました。

ネオンが灯り始めて、夜の顔になっていく街並。
私は、この風景を、ご主人様と同じ時間に、
同じ距離で見ることが出来て、
それがなにより嬉しかったです。
「いま」をともに生きているんだと思いました。

通りを渡ってすぐに、
ご主人様はタクシーをつかまえて、
もと来た道を引き返しました。
タクシーから降りて、
「じゃあ、今日はここまで。」
そうおっしゃった声に、
頭を下げてから、
振り返らずにまっすぐ歩きました。
そうすることを、
望んでいたように思われたので。

夜の空気は、冷たく清潔で、
私の頬や髪を冷やしてゆきましたが、
コートのなかの私の身体の奥の熱は、
そのままに
保たれていました。

本日は、智薫をお呼び頂き、
ありがとうございました。















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