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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記28(4)

靴下を脱いで、ご主人様は素足を私の鼻先に突きつけ、
「舐めろ」と命じられました。

私の舌が、ご主人様の足の指によって、
押し下げられます。
不格好に押し広げられて歪む口唇で、
ご主人様の足を受け入れます。
頭を上下へ揺さぶり、
ご主人様の足を奥まで含みました。
ぐちゅぐちゅと、
唾液でご主人様の指が露にひかりはじめました。

私はいつのまにか泣いていました。
涙が次々にこぼれて、
もう、どうしようもなく泣いていました。
頬を何筋も何筋も涙の路が通り、
そのたびに肌を濡らしました。
今まで一度も消されたことのない、煌々とした照明のもとでは、
ご主人様にも私がそういう状態になっていることは
隠したくても隠しようがありませんでした。
ただ静かに舌を何度も這わせて、舐めることに集中しました。

私の頭の中では、
「私がご主人様にしてほしくないと思っていること」で
頭がいっぱいになっていました。

両足を舐め終えた頃、
ご主人様は、
私の顎を掴んで、
「足なめながら何してた?」
と訊かれました。
私は、少し躊躇ったのち、
「泣いていました」
と答えました。
続けて、
「何故?」と問われます。

私は・・・、嗚咽でなかなか言葉を発することはできませんでした。
しゃくり上げて、ぐすぐすと鼻をならしました。

「言いなさい」
そうおっしゃって、
ご主人様は、私の言葉を待ってくださいました。

「私が・・・、
ご主人様にして欲しくないと思っていることを想像して、
・・・、」

「うん」

「それは、ほかの女の人に、
私にするような調教をしておられるのを
見ること だって、思っていたけれど、
・・・、

そうじゃなくて、
そうすることで、
ご主人様が愉しいと思われるのなら、
それを、よろこばないと いけなくて、
それが、できないのが、
かなしいです。」

そう口にしているときも、涙は次々溢れて、
とまりませんでした。
大切なご主人様のたのしみ、よろこびを
自分の幸せと思うこと、
・・・、
私は、自分のしてほしいこと、
自分のしてほしくないことでいっぱいで、
・・・。
そう思うたびに、
何度も、気持ちが、いっぱいになって。

「そうなりたいと思う?」
ご主人様は、私を見ました。
私の頬に、手のひらをそっと、包むように置きました。

「わかりません・・・。
けれど。
そうなったら、
ご主人様は、よろこんでくださると思います。」

「そうだね、
そのための調教だね。
“ご主人様”のことを、想う奴隷になるんだよね」

ご主人様は、私を撫でました。
いつも、言葉にするのは不器用だけれど、
何か、何かが少し、伝わった気がしました。






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