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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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『ラベンダー』

深く張ったお湯に足を伸ばします。

湯温で上昇していく体温に、
白い肌はみるみる薔薇色に染まってゆきます。
貴方はノックもせず、
当然のように、バスルームへ訪れます。
貴方は服を着たままで、
裸の私を
髪を濡らす滴からつま先まで
鑑賞しながら、
バスタブの淵に腰掛け、
封を切ったその袋から、
さらさらと粉雪が舞うように
薄いスミレ色を降らせます。

次々と着水したスミレ色は、
透明に澄んだお湯を、
どんどん染めていきます。
そして、それと同時に
ラベンダーの深く甘い香気がたちこめて、
私を包みます。

「これはブルガリア産のものだから、
香りがまろやかで、優しい感じがするよ。」

最近アロマに凝っている貴方は、
そうして私をラベンダーに浸します。

わかっています。
これは、貴方のサーヴィスや
素敵なサプライズではなく、
私を香り付けしているだけのこと。
美味しくあじわう為に・・・。

小学生のころ、教科書で読んだ、
宮沢賢治のお話を思い出す。
あのお話では、
迷い込んだ二人の狩人が
美味しく味つけされるのだっけ。

「さあ、そろそろベッドへ」

貴方に手を取られ
タオルに包まれながら、
貴方が鼻先を私の細い首筋に添わせているのを感じます。
きっと貴方が降らせた
薄いスミレ色の香気を纏っているのでしょう

貴方のベッドのサシェ・・・。
貴方の気分に応じた、
貴方の好きな香りに侵されて
美味しく召し上がっていただくために
ベッドへ向かいます。








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