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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記31(4)

小部屋へと入ります。

ご主人様は、
私にコートとジャケットを手渡すと、
ベッドに寝そべり、TV鑑賞をはじめました。

深い茶色のコート。
同じく、深い茶色のジャケット。
濃いグレーのVネックのニット。
深い茶色のズボン。
休日というのに、
カチッとキリッとした装いのご主人様は、
とても素敵でした。

ビジネスマンのご主人様も、もちろん、いつも
格好良いのですけれど。


私は準備をして、
ご主人様の前に、首輪を持って跪きました。

「ご挨拶」と、短く命じるその声に、
床に頭を下げて、
ご挨拶で応えます。


それから、

ご主人様は、
平手で、
たくさん、たくさん、
私を打ちました。
頬を、打ちました。

それから、
私の首に、きつく赤い首輪を絞めます。

「縄は持ってきている?」
その言葉に、
私は頷きました。







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