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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記31(8)

「もう一度言ってごらん?」
私が、身体の声に従って発したその懇願を、
ご主人様はもう一度、口にするよう命じました。

その意味を、もう一度捉えた私は、
恥ずかしさの中で、
それでも、
欲しいという気持ちが強くて、
おそるおそる、
口を開きます。

「ご主人様の奴隷のおまん/こで、ご奉仕させてください」
もう一度、その言葉を。

ご主人様は、私の目を正面から見つめて、
いいよ、と、許可をくださいました。

ご主人様の身体へと脚を開いて、
上から、ゆっくり、身体を沈めます。
痛いほど、硬く、熱く、膨張したご主人様に、
私のすべてが囚われます。

すごく、きつく感じます。
ご主人様、こんなにも大きかったっけ・・。
そんなふうに思います。

痛みに耐えているのか、快楽に溺れているのか、
覚束ない思考で、身体の感じる刺激に任せます。
「ご奉仕」なのに、さきほどまでの、
ご主人様の身体を、
ご主人様の反応を、
かわいらしく、いとしく思っていた私とは一変して、
ただご主人様の思うままに責められる、
ご主人様の穴奴隷になっていました。

ご主人様の肉、
ご主人様の穴。
ご主人様に繋がった瞬間、
ご主人様の身体へ「戻った」、帰属した、「繋がった」、
そんな安心感のような恍惚とした一瞬があったあと、
絶え間なく続く責めに身体をよじり、
声をあげつづけます。

私の意思でご主人様を悦ばせるのは難しく、
ただ、思うままに遣われる穴になっていました。

ずんずんと、奥まで突き上げるご主人様に、
悲鳴のような悦びの声で応えることしかできませんでした。

ご主人様は、下から突き上げるのに満足すると、
私をベッドに沈めて、ご主人様が上になり、
ご主人様のリズムで、私を貫いては引き、
その動作をくり返しました。
腰をきつく咬まれるように、その指で掴んだまま。

「智薫、どこにほしい?」

私の答えは、ただひとつだけでした。










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