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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記34(5) 犬

ベッドに上げてもらった私は、
おもちゃを「試されました」。
実験道具にされているような気持ち。
おもちゃに飽きたら
ご主人様は、指先でクリトリ/スを擦りはじめました。

「いや。いきたくない。いくのはいや」
私は拒み続けました。
こんなふうにいかされることに、
何の意味もない、
そんなふうに思ったのか、
もしくは、
こころと性感がすごいスピードで乖離していくのが
こわかったのかもしれません。

いつも
ご主人様が私を果てさせるときは、
ご主人様が与える性感に屈する私を笑ったり
からだとこころの支配を感じたり
そういうことがあったように思います。

ただ、反応を見られていました。

ご主人様は、私が達するそのときまで、
ゆっくりと時間をかけて嬲りました。
抵抗感とは別に、いってしまったことを
感じながら、呆然としている私のアナ/ルを、
ディルドで刺激し始めます。
只の肉のおもちゃになった私は
ご主人様のモノであることを感じました。
このからだには、いま、このとき、
私の気持ちの動きなど求められていないんだと思いました。

きまぐれにご主人様は私の口を排尿の為に使いました。
飲み干した私を使って、身体をマッサージさせました。
ご奉仕を許したのではなく、そんなふうに「使い」ました。
ご主人様はそのあいだ、
携帯を手に取り、小さな画面を見つめていました。
マッサージに飽きたら、
足や、アナ/ルを舐めさせて使いました。
選んで・・・愛着を持って弄ぶのではなく、
そこに在るおもちゃを
何気なく手に取るみたいに。
「左も」
そんなふうに、リモートコントローラのボタンを押すみたいにして、
時折、
指示をしながら。

ご主人様の指示通りに這っていた舌は
ぴちゃぴちゃと音をたてながら、ようやく性器の辺りを辿ります。
咥えるようにして、
舌をすぼめながら、しごくようにして舐め上げます。
命令に応えるおもちゃでした。
もちろん
唯一のご主人様にそうさせていただいているから
うれしくないことはないのですが
そういう気持ちを持つことに違和感がありました。
“いま”は、無心のまま、命令に応えること
それだけが重要なことの気がしました。
モノはうれしくならない
モノはかなしくならない
今までと全く違う調教やご主人様の様子に揺れながら
うれしさやかなしさを感じる気持ちは
この空間においては誰のものだろうと朦朧と思いました。
気持ちが乾燥してひび割れ、
パキンと乾いた音と共に、粉々になりそうでした。

舌の動きが何往復もくり返した頃、
ご主人様は喉の奥の方まで、
硬直した性器を押し当てて、
突き、
「いくぞ、出す」、と、
私の口に生温い液体を放出しました。
ご主人様は、
そんなふうに私を使っている間、
ずっと、
手にした携帯の痛差な画面を見つめたままで、
私の名前が呼ばれることはありませんでした。

寒くて仕方在りませんでした。
心が冷えて冷えて仕方ありませんでした。

視られることも、
呼ばれることもなく、
私は選ばれず
欲されることなく
排泄のように、只、ピークを迎えたに過ぎませんでした。

気持ちは淀み、
ご主人様へどのような気持ちを持って良いのか
途方に暮れました。

ひとりの帰り道で、
ご主人様はどのような考えで
今日を過ごされたのか、思い巡らしました。
ここにはいない人物や情報を求めながら
排泄のように射精された感じを思い出しました。
勿論
射精をしてもしなくても
奉仕を許すも許さないも
どんな気分で調教や性処理をするかも
ご主人様次第のことですし
私が何かを言うべきことではないと思いますが
「私」は悲しかったんだと改めて思いました。
なにかや誰かの代わりになるのは嫌だったんだと思いました。

ご主人様のお時間をいただいて
それを愉しいものにして差し上げられなかったのなら
ごめんなさい。
本日はお呼び頂き
ありがとうございました。








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