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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記19(6) 赤

ご主人様が通りをある程度行って、
曲がった先に、不意に入られたのは、
比較的大きな店舗のペットショップでした。

ペット・・・私・・・

どきどきしながらご主人様の後に続きます。
ケージの中では、
小型犬や子猫、
鳥かごには色鮮やかな小鳥が、
それぞれ、思い思いの
しぐさで、
それぞれの
“価値としての”
可愛さをふりまいています。

ご主人様は、
棚に掛かっているいくつかの
小型犬用の首輪を
手に取って眺めておられました。
その姿を目にして、
私は、ぞわっと、
全身の毛が逆立つような感じを覚えました。

ご主人様は、
何もおっしゃらないまま、
そばにいた私のうなじを
大きな手のひらで、掴むようにして、
その長さと、首輪の直径が相当かどうか
確かめられました。
私はその様子を信じられない気持で見つめていました。

お店に入った時、
もしかして、
とは、少し思っていたものの、
やはり、
まさか、まさか、という気持ちが強いです。

実際に、こうして、“おそらく私に掛けるためであろう”首輪を
選んでくださっているのかと思うと、
本当に、本当に、うれしくて、
くらくらしました。

“息をするのを忘れそう”とか、
“言葉にならない”というのは、
こういう気持ちをいうのかなと感じました。

思わず微笑んでしまいそうになって、
でも置かれている状況を再確認して、
うつむいて、口角が上がるのを懸命に自制しました。

うれしい、
私のための首輪、
ご主人様が私に懸ける首輪、
ご主人様が私をご主人様のもとへ引き寄せるリード。

それは、ご主人様の奴隷であることを
うれしいと感じ始めた時からずっと
欲しいと思っていたもので、
けれども、
与えられなかったもので。
今までご主人様と経験したすべてのことが、
ぶわっと私の中を駆け抜けたような心地がして、
それから、どくん、と
嬉しい気持ちが拍動して
からだのなかに広がって、
からだのなかでは収まらず、
どんどんからだから溢れだして、
私の周りを、うれしい、あたたかい気持ちで
包んでいくような 満たされるような
とにかく・・・、うれしかったのです。

「どれがいい?」
赤の地に鋲がついたもの、
ラインストーンがふちどってキラキラしているもの、
赤のシンプルなものを
私の前に出されました。
私は迷わずシンプルなものを選びました。
それがご主人様の奴隷に適していると感じたからです。
同じくリードも手に取られ、
ご主人様はレジを済ませると店を出ました。
お店の店員さんから受け取った白の薄いナイロン袋からは、
首輪が入っていることが見てとれます。
これから、着けていただくのかなと想いながら
締めつけるロープとビーズの感触を
感じつつ、
ご主人様のあとをついていきました。
ご主人様のペットのように。






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