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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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「本質的な変化」

調教ハイライト5,本質的な変化

私のレポート、ご主人様の返信の順に綴ります。
調教のまとめはこれで一旦終了になります。
おつきあいいただき、ありがとうございました。


私のレポート
「本質的な変化」

ご主人様が求めているのは、
刺激的な性的興奮、
それだけではないのかもしれないと
最近よく考えます。
いつか・・・、
「そんなものは、ベッドでそれらしいことを
すればいいだけの話でしょう」と、
おっしゃっていました。
私の、奥の、奥の、もっと奥まで入って、
その根本から、すべて、変えようとされている、
そんなふうに思います。
「智薫に私の痕跡を残すこと」
それがご主人様の愛する調教。
それが、どんな変化を意味するのか・・・、
まだ、わからないこともたくさんあります。

絶対、見られたくないところまで、
さらけ出すことを求められて、
だから、
私は、恥ずかしさで何度も泣き喚きました。
でも、「見る」ことが目的でなく、
もっと、ずっと、奥の方から
なにかを変えるために見ようとしている
目的の途中に過ぎないのではないかと思いました。
「手段であって目的ではない」
そういうことを、
ご主人様は私にたくさん、行っているように思います

首輪を与えてみたり、露出させてみたり、
主のためにどこまでいやらしくなれるか、
主のためにどこまで調教課題に耐えられるかを測ってみたり、
第三者を通して、主を意識しながらどこまで頑張れるかを見てみたり、
主への想いのもと、どれだけの罰を受けられるか見てみたり、
もう一人の存在を提示したときに、
どれだけ主の意図するところや考えを受けられるか見てみたり・・・

私は、その表層部分の、
「オ/ナニーの命令」や、「露出の命令」、
「アナ/ル開発」や、「複数調教」、
「ご主人様の罰」や、「多頭飼いの提示」
そういうひとつひとつに揺らいできましたが、
ご主人様は、同じ部分で、同じ層で
揺らいでばかりいる私に、焦れていたのかもしれません。
もっと奥に在るものを見なさい、
そのために、きちんとすべてさらけ出して見せなさい。
そう言いたかったのかなと思います。

これを書いている私は“高い位置から調教を受けていたことに少し気づきそう”
なのかもしれない。
私は、ご主人様は、「アナ/ルをつかうこと」
「複数調教すること」「思う存分鞭を振るうこと」
「苦しみを与えること」
そういうことに快感を持つんだと捉えていた部分が大きかったです。
けれども本当は、
「努力によってアナ/ルをつかってもらえるように手入れする
奴隷の気持ちの変化」や、
「苦しみを感じながらも主の悦びを自分の悦びとして
受け入れようとする奴隷の気持ちの変化」や、
「痛みを耐えながらも主の行為を肯定的に受け入れる奴隷の気持ちの変化」に
快感を持つのかも知れないと思いました。

そこに思い至って、
「行為だけならベッドでそれらしいことをすればすむ話でしょ」という
言葉に、私の中で、やっと繋がりました。

“特殊なこと”を指示され、従う状況に恐れながらも、
ご主人様の意図によるということで、
おそるおそる従ってきた私。
自分では見えない気持ちの変化を、
ご主人様だけに見せていたことを知りました。

だから、ご主人様は、
この逢瀬日記の紹介文として、
「まったくの初心者M女だった智薫が、
迷いながら戸惑いながら主従の精神世界を理解し、
身体と心が変化してゆく様をお楽しみいただければと思います。」
と、おっしゃったのかなと、今更ながら、思います。

見ていて下さってたんだと思いました。
うれしいときやかなしいとき、そのときどきの変化。
私のこと。

ご主人様を信じていたから
これまでを頑張れたということは言えるけれど、
もう一方で、
ご主人様が「うまく」私を頑張らせる、変えることが
出来たから、ついていけたのかも、しれません。
ご主人様は、今日まで続いたご主人様と私のことを
意外に思っているかもしれない。
ご主人様の考えを知ろうとし、考え、添おうとすることは、
とても困難なことだから。
表面だけを切り取れば、
見返りを得られないことや、
無茶とも思える命令に、あきらめが生じても不思議ではないから。
それをあきらめさせなかったのが手腕。

もしかしたら第三者にとって、
私はとても愚かな存在かも知れない。
けれども、不思議なことに、
苦しみを与えられれば、与えられるほど、
ご主人様の言葉に耳を澄まし、行動に目を開き、
その奥にあるものを見ようとする心の動きが生まれます。
こわくて・・知りたくないこともたくさんありますが・・・。
ご主人様は、ぬるま湯で、居心地よく
甘えていたい私を見て、調教方針を変更されたのかなと思います。

今回のことで、私は、いままで通り、
なにもなかったみたいに調教を受ければいいのかと、
「いいこ」で居ようとしました。
でも、そんなふうにしたら、
ご主人様に対して偽っていたら、
「奥までさらけ出す」ことや、
「本質的な変化」は、
絶対に起こらないことだと感じました。
そして、それは、私にとっても苦しいことだし、
ご主人様にとっても、意図する調教ではないことだと
そう思いました。

ここまで・・・いろいろ考えてみて、
ご主人様は調教することを愛していることがよく分かりました。
その環境があれば、
べつに私である必要はないのですか?
この先、「ご主人様好みの奴隷」にたどり着くとき、
本質的な変化が起こった時、
それが、ご主人様が私に対して不要だと思う時なのでしょうか。
思い通りになった途端に要らなくなるなんて悲しい、
ご主人様の理想奴隷になった途端に要らなくなるのかなと
またここでも妄想を広げてしまいます。





ご主人様の返信
「本質的な変化」

本質的な変化は重要なテーマ。
ただ、ゴールを誤っている。
私の欲求は、
「調教によって変化や成長を与えること」であり、
「奴隷を私の理想に近づけること」ではない。
よく考えなさい。






ご主人様は、「行為」だけを愛しているのではないこと
これまで、何度か同じテーマでお話してきましたが、
底にあるものを感じて、そう思えました。
だから、私は今日まで、
たくさんの不安のなかにあっても、
自信を持って、
たったひとりの主に対して、
愛情と尊敬と感謝を持っていることが出来たんだと
思いました。

ご主人様は、「理想の奴隷に仕立てる」ことを
目指しているのではないことを
理解しました。
その言葉で・・・。
私が私にしかない変化や成長を目指すなら
私を見ていて下さるなら、
誰でもいいというわけではないのかもしれない。

いつか「(智薫の言葉に対して)サディスティックな気分になっている」と
おっしゃってくださったとき、
私は、“私のせいで”そういう感情が起こったことに
非常にゾクゾクして、
快感でいっぱいになったことを思い出しました。
私によって、変化するご主人様を見たい欲求
それも確かに私の中にあることを感じました。
私はご主人様に見られていて、また、
私も、ご主人様をじっと見つめているのだと、思いました。
その視線の高低差を愛して。







ご主人様と私の関係の底にあるものが、
すとんと理解できたこの日が、
私のなかの一つのテーマの終了のような気がします。
お越し下さり、ありがとうございました。
1クリックいただければ幸いです。



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