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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記35(6) 調教

ご主人様は、ソファに脱衣して掛け、
「来なさい」と命じられました。

そのようにしろと命じられてもいないのに、
私は、跪いて、太腿に頬を寄せました。
ご主人様の肌を頬に擦りつけて
体温を感じられることにうっとりとしました。

「弱くて、ごめんなさい」と言いました。
ご主人様を想って思うようにならない自分を
恥ずかしく思いました。

「弱くてごめんなさい、じゃないでしょ。
さらけ出せなくてごめんなさい でしょ。」

刺された気がしました。

ご主人様は、私が、穢いことや
取り乱すことや
いやらしいことを責めない。

隠すこと
偽ること
だけ






「さらけ出せなくて ごめんなさい」
そんなふうに
はじめて 言えた 気がしました。

身体と心がこんなにも
ご主人様の奴隷である状態を欲し
ご主人様を欲し
ご主人様の奴隷だと認め赦されることを
欲していたのを
識りました。
私は何度も何度もご主人様との主従のかたちを確かめたかったし
肯定したかったし肯定されたかった
告知を受けて驚いたのは
自分でも驚くほどにご主人様に気持ちを注いでいたから
告知を受けて悲しかったのは
自分でも知らないほどにご主人様への想いが強かったから
でも、その感情を肯定したのは自分の気持ちが可愛かったから
ご主人様は何を思って、なぜ、
ご主人様の気持ちは、どこに、
そんなこと冷静にはとても考えられませんでした。
いまはただ、
ご主人様を欲していた自分を認めて
ご主人様の奴隷であることを少しでもたくさん感じたくて
いまは
それだけで














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