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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記49(2)

「よし」
と、
撫でてくれる手の大きさが気持ちいい。
自分のそれとは違う掌。

首輪にパチンとフックを繋いでリードを持ってくださる。

ゾクゾクする。

自分の身体だと思っていたものが
自分のものではないと思い知らされるような感覚。

羞恥心から、目を逸らす。
横顔に、黒髪が流れる。



「膝立ち」

そのようにすると、
無言のまま、
ゆっくりと、
ひとさし指でキャミソールを捲られるので、

ご命令と思い、脱衣します。


「後ろ向け。」と、
その口から短いご命令。

「手は後ろ。」と、
声だけで、
私は緊縛されるのです。



指でショーツをまさぐられ、
ああ、濡れているのを自覚します。

ご主人様は私をよつばいにさせ、
リードを引いてくださいます。
床をはいずりまわるのも、
ご主人様にそうさせられている、と思うと
屈辱は強烈な快感に変換する不思議


洗面台にご主人様は腰掛け、
首輪をぐいと引きます。

この感じがたまらない。
声が。漏れる。

「なんだ。お前、お散歩だけで感じているのか?」
「お散歩だけでおまん/こ濡らすマゾ奴隷ですって言ってみろ。」

絶え絶えの声で、
そのままを、伝えます。


足で、私の身体を踏む。
ご主人様の、足で。
雌になっていくのが、
わかる。

私はそれでしかない。






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