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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記2(1)

約束の日が来てしまいました。
楽しみに待っていた日ともいえますが、
やはり、心境は「来てしまった」なのです。



雨降りのその日。
スエードの靴は履けない。
ご主人様は、私のファッションに関しては、
基本、何もおっしゃいません。
以前、どういうものがお好きか尋ねたところ、
その人のキャラクターに合っていれば何でも、
というような素っ気ないお返事だったので、
女らしく清潔であれば何でも、というように解釈しています。

この日は黒いミニ丈のタイトスカートに、
キラキラした同じくタイトなトップスを合わせて、
少し寒いので、マッキントッシュフィロソフィの幅の広めのマフラーを
ショール代わりに、肌を包むようにして羽織りました。
パテント素材のつやっとしたヒールを合わせて、
待ち合わせ場所へ急ぎます。

シャネルの薄いピンクとブラウンのシャドウで目もとをきらきらさせて、
ヘレナのマスカラ、ディオールのルージュで
女らしい表情をメイキングして・・・。

待つにしても、早く着きすぎた私は、
待ち合わせ場所近くの喫茶店に入り、
気持ちの整理と、これまでの経過、
これからのことを考えることで時間を費やしました。






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逢瀬日記2(2)

ご主人様がみえる10分前には約束の場所で待ちます。
ただ、待つためにそこにいます。

急に驚くのはイヤなので、
なるべく人影が目視しやすい場所を選びます。
人の気配に、とても敏感になります。
こわい・・・。お仕置き、何だろう。お仕置き・・・、こわいよ。
はぁ。
この、待っている時間が、いっそずっと続けば良いとも思う。
向かってゆく時間。
巻き戻ることはない。
甘いよ。


ご主人様の飲み物と、少しのおつまみを持って、立ちすくんでいます。
今日は、Tバックショーツを選んで穿いてきました。
ご主人様がお悦びになるのではないかと思って、煽情的に・・・。
今、濡れているのだろうか。


ああ、時刻は7時を指すころ、ご主人様の訪れを全身で知ります。
いまから、始まる、お仕置きと躾。
泣きそうなようで、にやけてしまうようで、
顔は見れず、やはり俯いてしまう。
ついていく。
器用に片手でビニル傘を開くその男性に。
“髪切ったんですか?お似合いですね”
“体調おかわりないですか”
そんなふうに、色々話しかけたい気もするけれど、
場違いな気がして、口をつぐむ。

スッとそのゲートをくぐるので、
私は取り残されないようついていく。
2人だけの閉じた世界へ向かう。











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逢瀬日記2(3)

ああ。お詫びから始まるのですね。
私はそれを理解しています。
脱衣します。
一言も洩らさずに。
アクセサリーを取って、ストッキングも、トップスも、
スカートも、ブラも、そしてショーツも。

シャネルの赤のネイルを塗ってきました。
このときのために。
ランジェリーと色を合わせました。
(きっと、くい込むだろう紅いロープに映えることでしょう)

準備できたか。と、短い言葉で必要なことを全て問うご主人様。
ソファに深く掛けたままで、こちらを一瞥する。

「はい。」

裸で、きちっと着衣しているその男性の前に出るのは、
すごく非力な感じがして、いやらしい。
奴隷であることを否応なしに意識させられてしまう。

「ご主人様。申し訳ございませんでした。
無礼な態度をとりました。
ご主人様の奴隷にお仕置きをしてください。」
跪いて、額を床につけました。




「お仕置き」、
このときは、それはただ、自分にとってまずい状況、や、嫌なこと、
そんなふうに捉えていましたが、
これを書いている今は、「私の何かを赦すために施すこと」、のように思えています。
辛いお仕置きの後には、ご主人様の赦しがあったから。
いつも。このときも。
だから、お仕置きして貰えなくなったら、終わりだなぁとも、思う。
それは、調教を手放したのと同義だから。
私を見て戴けなくなったのと、同義だから・・・。
そんな、今では、大切に思える「お仕置き」という形のご主人様の心の動きも、
このときには、ただただ正体不明のおそろしいもの、でした。




ご主人様は、私のおしりを平手で打つという旨を告げました。
一回ごと、お礼を言うようにと。
裸のまま、よつばいで床に手と膝をつく私に、
ご主人様の平手が降ります。
ばしッ、ばしッ、とおしりをぶたれるその度に、
「あっ」、とか、「ひっ」、とか、「んッ」とか、声が漏れます。
(どうしよう、濡れているかもしれない。
ぶたれてイイなんて、本物のM女みたい。)

その「お仕置き」が済むと、Tバックショーツのみ着用を許され、
ご主人様への調教のお願い、本日のご挨拶を、
この日は、自ら開脚して、そこを晒した格好で
するよう命じられました。













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逢瀬日記2(4)

ひと打ちするたびに、漏らした声は何からきたのだろう。潤んだ瞳は?
痛みへの反応?
それだけではない気がする。

「ご主人様に」されたこと、
ご主人様に「施された痛み」、
それは、言うまでも無いが、自分で打ったり、ぶつける痛みとは明らかに違う。
同じ痛覚を通して知覚していることなのに。
ほかの誰かに同じ程度の強さで同じように打たれたとしても、
きっとこのような感情の動きは無い。
それはやはり私にとってこの男性が
私のご主人様であるということを証明しているかのように思えた。

私の無礼に対し、どのように感じられたのだろう。
どういう思考を経てこの処罰にたどり着いたのだろう。
私の今の反応をどのように見ておられるのだろう。

いろいろなことが思い巡らされる。


服従する姿勢で、上から、高みから、冷たい視線を浴びて気付く。
はしたない姿、みっともない姿・・・、
ご主人様を通して、私は私を見ている。
ご主人様の目をお借りして、
自分の姿を見つめている。

カメラを手にしているご主人様。
レンズに視線を向けてご挨拶をするよう、
震える声を絞り出しました。











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逢瀬日記2(5)

ぷしッ。

次なるご命令を、伏せの姿勢で待つ私に、
ご主人様が開けた缶チューハイのプルトップから弾けた
その液体の泡が私にかかる。
突然の冷たい刺激にどきりとする。

偶然の出来事。
故意ではないだろう。
また、ご主人様も気付いてはいないだろう。
私にかかる冷たい泡の存在。

ご主人様が何か行動することが、
私になんらかの影響や反応を与え、喚起する。
私はそれに注意深くあり、ひとつでも多くのことを感じ得ようとする。
こういう空気を出せる人はそういないという気分にさせる。
だから私はご主人様を本物だと感じたのかもしれない。

「サディスト」
演技か、素のものか、
したくてそうするのか、せざるをえないのか、
意識しているのか、無意識なのか。
「マゾヒスト」
それが自己の快楽だから従っているのか、
自己の快楽を放棄して、
ただサディストの快楽のため従う状況に身を投げ出しているのか。

伏せている間にも、いろいろな思考がグルグル回る。
関係性のことだから、
ひとつとして同じ主従はないと思っている。
主従に入門したての私は、Mといえるのだろうか。
ご主人様はSなんだろうか。
どんなときに自認されたのか。
いつどんなときに奥底からの快感を得るのだろうか。
どのような快感でSを自称するに至っているのか。
私たちはふつうの男女関係とどこが違うのだろうか。
こんなにも違うのに、何がと言われると難しい、
横関係ではなく縦関係で生じるつながり。
ではそれは教師や生徒、上司と部下、先輩と後輩、
そこに生じる関係とどう違ってくるのか、
などなど
答えの出ない問いに囲まれつつ、
何かを思考することでこの緊張から逃れようとしているのか、
と、自分の状況を分析してみたりもする。

ご主人様は私が伏せているあいだ、
お道具を点検していらっしゃるご様子。
色々いじっている「音」におびやかされる。
ヴーン、と低いロータのモータ音。
かちゃかちゃと鳴っている、多分あれは口枷。
こんなに音って響くものだっただろうか。












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逢瀬日記2(6)

アイマスク、口枷を装着され、
ロープで、上半身の自由を奪われる。
後ろ手で縛られると、全く身動きが取れない。
器用に巻いていくものだと思う。
開脚を促され、その姿勢で固定される。
紅いロープが太ももに食い込む。
シャッタ音がするので、撮られた事を知る。
目の前はアイマスクのせいで暗闇だけれど、
どんなふうな姿を晒しているのか、
後日確認させられるのだろう。
もう少し、バストが豊かなら、
縛られた姿はもっといやらしく映えるだろうに、
残念だ、と、
自己のコンプレックスを少し実感したりする。

それから、
ロータで執拗にクリ/トリスを苛められる。
逃げようにも、身体は少しもいうことを聞いてはくれず、
もじもじと微動するだけ。
こんなに濡らして、いやらしいね。
と、余り卑猥なニュアンスを含まず、
事実だけを客観的に伝えるような言い方で、
ご主人様はごく自然に私のことを辱める。

Tバックショーツを、ぐ、と、引き上げられ、
少し擦れて痛い。
オーガズムをコントロールされて、
耐えているのか
放心しているのか、
よくわからない状態。
絶え間なく局所的に響く振動。
口枷から漏れる息。
ただ、いきなさい。と言われるまで、いかないように必死。
どれほどの間か、耐えた後、
いいよ。と許され、
我慢するのをやめ、
浮遊感に素直に従った。

ひくつく私のロープを解いて、
ご主人様は、
今日はこれから、たくさん苛めてあげるからね。
と囁いた。
それは驚くほど、魅力的な声だった。













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逢瀬日記2(7)

ベッドに導かれ、膝立ちからよつばいの姿勢へ。
ご主人様がおま/んこを苛めやすいように高く腰を上げる。
アイマスクや口枷も、はずして頂けた。

ロータやバイブを、はじめは、試すという程度に、
軽く何度もオンオフをくり返し、私の反応を見ている。
ご主人様は、私がすごく怖がっていたバイブをチョイスされ、
ローションでべとべとにしたそれを
智薫のなかへ・・・。

初めは違和感、痛みを伴ったけれど、
前後へと、ご主人様のリズムで出し入れされると、
身体が反応してしまう。
妙な気持ちよさ。
うずうずしてくる。
せりあがってくる感じ・・?

やっぱり、また、いかされてしまう。
恥ずかしいよ。
自制の利かない、ご主人様に対してノーコントロールな私。

見ててあげるから、オナ/ニーしなさい。
いつも練習してるんでしょ、と、
冷薄なその眼で、指示を与える。
ロープは解かれても、全然自由じゃない。
自由じゃない・・・。

じっと私はその主の姿を見つめる。
しっかり見ておかないと記憶に残らないから。
刻むように見入る。
その眼の感じや、手や、指、言葉を発する時の唇の動き。
ここに居て、どこにも居ないかのように
ご主人様の存在は限られていて、
いまここでこうして逢えたことも、
幻のようで、
私たちには約束なんてものはなくて、
次、瞼を開いたら、もう逢えないかもしれないと
思うほど、限られていて、
だから、私はこんなにも懸命に不自由さを選ぶのだと思う。
確かに、「その男性」は、昨日も今日も、明日もきっと実存しているのだけれど、
「私のご主人様」としての、ご主人様は、
いま、ここにしかいなくて、
それを懸命に見つめようとする私の前にしか存在しないかのように思えて仕方ない。
だから、見逃さないように、必死になるのだと思う。












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