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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記2(2)

ご主人様がみえる10分前には約束の場所で待ちます。
ただ、待つためにそこにいます。

急に驚くのはイヤなので、
なるべく人影が目視しやすい場所を選びます。
人の気配に、とても敏感になります。
こわい・・・。お仕置き、何だろう。お仕置き・・・、こわいよ。
はぁ。
この、待っている時間が、いっそずっと続けば良いとも思う。
向かってゆく時間。
巻き戻ることはない。
甘いよ。


ご主人様の飲み物と、少しのおつまみを持って、立ちすくんでいます。
今日は、Tバックショーツを選んで穿いてきました。
ご主人様がお悦びになるのではないかと思って、煽情的に・・・。
今、濡れているのだろうか。


ああ、時刻は7時を指すころ、ご主人様の訪れを全身で知ります。
いまから、始まる、お仕置きと躾。
泣きそうなようで、にやけてしまうようで、
顔は見れず、やはり俯いてしまう。
ついていく。
器用に片手でビニル傘を開くその男性に。
“髪切ったんですか?お似合いですね”
“体調おかわりないですか”
そんなふうに、色々話しかけたい気もするけれど、
場違いな気がして、口をつぐむ。

スッとそのゲートをくぐるので、
私は取り残されないようついていく。
2人だけの閉じた世界へ向かう。











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