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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記21(1)

お呼び出しを受けました。
うれしい気持ちでご主人様を待つものの、
夜は深くなり、
時計の針は進むばかり。

若干しょげながら、ただ連絡を待ちます。
メイクも髪も、若干くずれかけていることが悲しい。
私は今日、
素直に調教を受けることが出来るのだろうか。
いつになってもそう。
そのときまで、
どんな気持ちが訪れるのか全く分からない。
やはり期待よりも不安。
うれしさよりもおそれ。
それを与えてくださる存在だけを待っている。
不思議な気持ちです。
私に待っているのは、
きっと、
痛みと、くるしさやかなしさ、
奪われるように与えられる快楽。
どれも、
「ください、与えてください」と乞い願うようなものではないのに
誰もが価値を認めるようなものではないのに
私はそれを望んでいる。
そのどれもが
ご主人様からしか与えられないことを
痛いほど理解している。
ご主人様の思いのままに、
見知らぬ沖に流されたい。
思いの淵を見てみたい。
ホリックなのだろうか。
それとも修業?
私はご主人様になにかを差し出せているだろうか。
ご主人様は私から何かを感じ、
何かを受け取るということはあるのだろうか。
私はご主人様にとって、
なにか、
愉しみやよろこび、そういったものになれるだろうか。
確かめたい、
何度も。
確かめるために、逢うことを望む。
深く奥へ響く痛みを、
ご主人様だけが与え得る痛みを、
この身に、こころとからだに受けることを
知っていたとしても。







今後とも応援よろしくお願いいたします。



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