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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記31(3)

お買い物を終えて、
少し冷たい空気のなかを歩くときでさえ、
その余韻で・・・、
はしたなく欲していました。

早くご主人様だけのいやらしい雌犬になりたいと
望んでいました。
ご主人様のすべてを受け入れ、
淫らに悦ぶ犬に・・・。

いつも利用する場所は満室のようで、
ご主人様は、「場所を変える」と、
通りでタクシーをつかまえます。

「奥へ」と促されて、
運転席の真後ろに座ります。

ご主人様は、再び、
私のコートのジッパーを下ろし、
ブラがあらわになるところまで・・・、そうします。
恥ずかしさで・・・顔を背けます。
窓ガラスに間接的に映るご主人様の手元。
ご主人様とこんなに近い距離
稀なる環境。

降りたところは、静かな遊歩道で、
前を行くご主人様について歩きます。
平和で幸せな時間。

からりと晴れた空は、とても綺麗な青空で、
そびえる木の幹が
素敵なコントラストを描きます。
青い空の遠くには、
薄く重ねたトレーシングペーパーのように、
透けるように白い月が。

公園を散歩。
ますますもって、
普段ではありえない穏やかに流れる時間に
どきどきします。

階段を降りる道、
「もうすでに濡れていたけど。
これじゃあお仕置きにならなかったか」と笑われました。
恥ずかしくてうつむいて、首を振ります。

「寒いけど、天気がいいから、人がたくさんいるね」
そんなふうに、
単なる感想のようでいて、
私が恥ずかしい姿で歩いていることを
意味ありげに強調します。

ジョギングをする人。
すれ違う何人かの人。
光を反射する、近くを流れる川の水面。
落ち葉を踏んで歩くご主人様の靴。
その乾いた音の美しさ!

今でも、その光景を想うと、
うれしさと切ない気持ちで
泣きそうになってしまいます。

こんなふうに一緒に歩けることなんて、
もう無いかもしれないと想うから。
「今」はもう二度と還らないから。
だからもう、ずっと、私に、
この色が、
光が、
風が、
影が、
灼きついて、忘れられなくなればいいと
その後ろ姿を見つめます。

「犬にはリードをつけて散歩してください、だって。」
可笑しそうに看板を読み上げます。
「怒られちゃうね」と。
私も、それを見て、苦笑していました。
おなじ景色、おなじものを見て、
おなじように思って歩くって、
こんなに奇跡的なことはないですね。
とても、うれしいです。
特別な時間を、ありがとうございました。

ご主人様は、「以前、このあたりに来たの覚えてる?」
と、訊かれました。
「どこに入った?」
と。
たくさんある、その施設の中、
私はそこを指さします。
「お、よく覚えてるな」
そんなふうに、少し感嘆符をつけておっしゃいますが、
当然です。
私にとっては、
どんなことでも、
ひとつひとつがとても大事で、
何かに替えることの出来ない、ご主人様の記憶なのですから。

だから。

今日のことも、ずっとずっと忘れませんよ。
いつか、
もう会えなくなったとしても、
ずっとずっと、
この瞬間の愛おしさは変わりませんよ。

・・・・・・・。

本当に。

ご主人様。

わたしのご主人様。









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この記事のコメント:

どんな事も

目に入るもの

気持ち

感触

すべて覚えていたい

…わかります
2012-04-20 Fri 07:40 | URL | ミチル #-[ 内容変更]
こんばんは。
ご訪問とコメントをありがとうございます。

共感していただき、うれしいです。

そうなんです。

何もかも、

全部、

そのままに、

大事に取っておきたいことって
あるのだと知りました。


2012-04-21 Sat 00:59 | URL | 智薫 #-[ 内容変更]
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