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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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『白磁のお皿』

君の肌は白磁の陶器だ。
ほの紅く染まる節々の桜色は
陶器を彩る美しき模様だ。

横たえたその陶器に
何を盛りつけようか?
生クリーム?
蜂蜜?
チョコレートソースもいいかもしれないね。
バターやクリームチーズもいいかも。

ほら、お皿は動いてはいけないよ。
手を後ろに回しなさい。
勝手に動かないようにこうしていて上げる。
食い込むロープもまた美しい。
ね。もう動けないだろう?
動かないで、僕だけのお皿。

控えめな胸のふくらみ、
より赤みをもって誇らしげに隆起する、
その先端のとがりは、
摘んでくださいと懇願しているようだ。

顔を背ける彼女の、
頬にかかる黒髪をそっと手にとり、
耳にかけてやる。
耳の淵をぺろりと舐め上げると、
白磁のお皿は切なげな息を漏らす。

鎖骨の窪みには何を注ごうか。
シャンパーニュを舐めるのもまた乙なものだろう。
愛らしい臍のくぼみにも舌を這わそうか。
やわらかにたわみ、
僕の欲望を受け止めるお皿。

ほら、その唇には?
唇のふくらみを唇で味わう。
少し尖った顎の輪郭をなぞってゆき、
閉じた瞼に口づける。

白磁のお皿と僕の晩餐会。











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