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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記3(3)

行こうか、と、店を出る。
晴れた日差しに風が気持ちいい。
時間は15時半を回ったところ。

いつもとは違う場所の、いつもとは違うホテルでした。
見知らぬ道に、緊張が高まります。
少し外れのホテルへ、すっと入られるので、
見失わないよう、後を追うようについていきました。

ご主人様は、和室のつくりのお部屋を選ばれました。
茶に灼けた畳をストッキングの脚でそろそろと歩きます。
足裏に感じる、畳の繊維の感じが懐かしい。
なんとなく、畳敷きで、ベッドの置いてある部屋のつくりは、
それだけで、とても淫猥な感じがします。
それは、ここがそのためだけに造られた部屋だからかしら。

ご主人様は、ベッドのふちに腰掛けて、
居場所を探している私を見て言いました。
今日は着衣のままご挨拶しなさい、と。

それもまた、初めてのことで、
下着姿や裸とはまた違った恥ずかしさを感じます。
今から、あからさまに非日常なムードで
虐げられることを予感しているのに、
その導入が、着衣という、
日常のムードを持ったまま、
始まろうとしているから、
でしょうか・・・。

私は、今までと同じように、
指を、額を畳につけ、
ご主人様の前に跪き、
ご挨拶を、
調教をお願いする言葉を口にしました。
先程まで、外を歩いていたままの、
服を身に着けたままで。

ご挨拶を満足に出来て初めて、
調教は開始されます。
そして今日も。










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