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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記31(6)

私は、のろのろとよつばいで、
ご主人様の導いて下さる方向へと
這ってゆきます。
よろよろと、
情けない姿で。

ご主人様は、私が、足下へと来たことを確認して、
「立ちなさい」と命令されました。

ご主人様のご命令に、
のそりと、立ち上がると、
ご主人様は、
「鏡を見てみなさい」と、
静かに命じました。

私は、その通りに、
鏡に映る自分の姿を瞳に映します。
縄後を刻んだ、
鏡のなかのその女は、
ご主人様の奴隷でした。
赤の首輪が、
とても綺麗でした。
そして、
似合っている、
と、
そう思いました。

「後ろ向いて、見てごらん」
その、ご主人様の言葉に、
おそるおそる、
踵をかえすと、
鏡ごしの女の白いおしりは、
真っ赤に染まって、
ところどころ、
深く鞭の走った跡が
浮き上がって、
腫れていました。

そっと触ると、
ここに来る前には、
つるんとなめらかだった素肌が、
ぼこぼこと凸凹に触れました。
指先を、
少し触れさせるだけでも、
ぴりぴりと
その痛みを十分に伝えました。

「しばらく跡になるな。」
ご主人様は、
遠くに居る誰かに云うような、
かわいそうに、とでも言いたげな、
客観的なニュアンスと
仕方ないな、と、それを受け入れるような、
主体的なニュアンスの
入り交じったことばを発せられました。

そして、
「よく頑張りました。」
と、
そう、肯定の言葉が続きました。

私は、その痛みを、今日はじめてうれしく思いました。
ご主人様に刻まれたものだと思いました。
私はご主人様の所有物で
ご主人様のものだから
このように
ご主人様の罰を受け
ご主人様の気持ちを
刻んで頂いたのだと
そう
思いました。

ご主人様は、
呆然と立つ私の身体を、
抱き寄せて、
抱きしめたままで、
「やめてと、一度も、云わなかった」
と、
そう、
おっしゃってくださいました。

それで初めて気づいたのですが、
「やめて」と云うこと自体、
私の発想にありませんでした。
確かに、
痛くて、
痛くて、
それはもう、我慢をしても、涙が滲むほど痛くて、
辛い罰でしたが、
程度の低い行いをした私への罰、
という意味以上に、
ご主人様の痛みと同価値だと思えたから、
耐えられたのかもしれないです。

ご主人様の痛みだから
ご主人様の受けた痛みと感じられたから
ご主人様の与えた痛みだから
耐えられたのかも
しれないです。

「途中でやめてといったら、
仕置きだけで今日は帰そうと思っていたけど、
最後まで罰を受けられたから、
今日は奉仕を許します。」
ご主人様はそうおっしゃって、
抱き寄せた私の身体から、腕を離し、
ベッドのふちに腰掛けました。

「おいで」
そのように、
私を呼んで、
呼び寄せて・・・、
私はその声に
導かれるままに、
その足下に跪きました。








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この記事のコメント:

そして安堵しました

素敵です
2012-04-27 Fri 11:12 | URL | mew #-[ 内容変更]
叱られてばかりの私です。

きちんと受け止めて、成長して、
せめて叱りがいのある奴隷でいたいなと思っております。

素敵だと、そういってくださり、
ありがとうございます。
お言葉、すごく嬉しいです。
2012-04-28 Sat 22:51 | URL | 智薫 #-[ 内容変更]
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