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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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逢瀬日記6(2)

踏むように、足の裏を顔に押し付けられた私は・・・、

それはおそらく
少し前の私にとっては屈辱的なことかもしれないけれど、
ごく自然に舌を伸ばして、
ご主人様の足の指をピンクのグロスでふちどった口もとに、
迎え入れていました。

咥えたり、舌で指と指とのあいだをなぞったり、
指紋のざらざらとした繊細な凹凸の感触をあじわったりします。
ご主人様の足、それを舐める行為、
「きたない」と思うことはありませんでした。
ご主人様の形、世界に一つの形、
それを観察するようにご主人様を何度もなぞりました。
私はそのひとつひとつにすごく没頭していて、
自分が濡れているのもはっきりとわかりました。

ご主人様の奴隷が、ご主人様にこんなところで
ご奉仕させていただいて、
ショーツをはしたなくぐちょぐちょに濡らしています・・・。
そう心の中でつぶやきました。

足を舐めさせながら、ご主人様はもう片方の足で、
容赦なく、私の腰を、尻を、踏みつけにします。
ご主人様をちらりと見上げると、
手にした本から目を離し、
私をちらりと見て、眼だけ薄く嗤う。

もういい。というように、私を引き寄せ、
先程みたいに、口もとにおちん/ちんを近付け、
再び咥える様に促します。
舌を伸ばして、喉まで受け入れられるよう努力します。
何度もえづいて、反射としての涙があふれます。
そのたび、あともう一度、深くまでいけるよう試みます。
息が続くまで、なるべく長く、悦んでいただけるように・・。
まだまだ下手だと、拙いと思うのですが、今の私のできるだけを。

じゅぷじゅぷと音を立てそうで、
ときどき、思いとどまります。
通路に足音、人の話し声、
半個室のお店と言っても、
ごく簡易に区切られたスペースで、
こんなことをしている奴隷・・・。

恥ずかしさと、恥ずかしさと、恥ずかしさと、
それと、こんなふうに従っている状況への陶酔。
くらくらします。
もう終わりにしたいという気持ちと、
もっと酷くしてほしいという気持ち。
ご主人様の眼をもっと見たいという気持ち。
奴隷って気持ちいいんだ、と、思いました。

今日のお呼び出しの目的はこれで、
このまま調教も無く逢瀬は終わるのかな、と
なんとなくそう思っていました。
ご主人様は私をそこで待たせ、行くよ。と、帰り支度を始められました。
まだ「帰れ」ではなく、「ついてきなさい」という空気を感じて、
調教して戴けるんだ、と、とてもうれしく思いました。
マスカラのにじみをティッシュでふき取り、身なりを整えます。
ご主人様のあとについていきます。
調教に対して、こんなに、うれしさを持ち始めたのも、
このころかなと思います。
犬ならすごくしっぽを振っていたんじゃないかな(笑)
お会計を済ませて、先を歩くご主人様の後ろに添って、歩きます。








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この記事のコメント:

巧妙に操られる蜘蛛の糸に絡めとられていく
美しい蝶のようです。
一見耽美な世界に思われます。
もしかしたら、人を人として扱わない故の美しさなのかもしれません。人としての自尊心や意志、そういうものが邪魔な世界なのでしょうね。

例えば、手足を拘束されて犯される。。。
手足を切断されてだるまにされて性処理の穴として扱われることに通じます。
そのようなサディストの欲望を受け入れて行くのですね。
奴隷として。
2011-10-15 Sat 10:56 | URL | lapislazuli #7LEJAFRk[ 内容変更]
lapislazuliさま
コメントありがとうございます。

美しい比喩をありがとうございます。
そうですね、私自身の人としての自尊心や意志よりも、
ご主人様の意思を尊重することが正しい世界にいると思います。
言いなりになるのとはまた少し違って

もし私が捕食されそうな蝶だとしたら、
その巧妙に張られた巣はとても繊細で、綺麗で、
魅力的なのだと思います。

奴隷として私がどんなふうに変容していくのか、
それは私自身にも判りませんが、
近頃、ご主人様のサディズムの対象になるのは
うれしいこととして受け止められるようになってきました。
変わってきているのかなと思います。
もっとその糸に巻かれたい・・・です。

智薫


2011-10-15 Sat 11:22 | URL | 智薫 #-[ 内容変更]
簡易的な個室って事で、不思議な感じだったんじゃないかな。
なんともいえない緊張感。
お店を出てからのワクワクした気持ち文章からストレートに伝わってきたよ。
2011-10-15 Sat 16:55 | URL | 綺果 #ZPxUmIoo[ 内容変更]
綺果さま

コメントありがとうございます。
そうですね、いつもと違う場所、
いつもと違う調教にどきどきしました。
ごく「ふつう」を生きてる私に、
こんなドラマティックなことが起こるんだ、と
驚きの気持ちも大きかったです。
お店を出ようとされた時、
今日はもうお別れかなと思っていたので、
ご主人様が匂わせた「続き」に、
とてもうれしい気持ちになりました。

智薫
2011-10-16 Sun 10:49 | URL | 智薫 #-[ 内容変更]
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