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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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『月とワイン』

貴方の注いでくださるワインが私にとって一等お気に入りでした。

貴方は、よく私の肌を、
火照った肌を、
ショーツ一枚残して、
好きな形に縛りあげられました。
貴方が余りにも愉しそうに、
その暗い欲望に眼の奥を綺麗な色に染めて、
私を眺めるものなので、
私はそうされるのが当り前のように、
縄に誘われるまま、
手を、指を、
脚を、
腰を、
ときには髪さえも
貴方に差し出しました。

あっという間に綺麗に私の身体を束ね、
自由をいとも簡単に奪ってしまう貴方は、
魔法使いのようでした。
そして、いつもその魔術に甘美に酔ってしまうのです。

私は、床に転がされました。
今宵は、月が綺麗ですね。
窓から見える、細長く白い月が、
私を蔑んでいます。

私は乞うように貴方の手を求めます。
触れてほしい、
もっと、私から奪って、
すべてを奪って欲しいと、
思う儘に蹂躙してくださいと、
貴方以外には到底言えないような言葉を
平気で言ってしまいそうになるのです。

貴方はそんな私の背を踏みつけ、
床に置いたお皿に、
トクトクとワインの壜を傾けて、
深い葡萄色の液を湛えます。

身体の自由を縄に奪われ、
動けない私は、
舌を伸ばして、
この世のものとは思えないほど、
不思議に麗しい液体を
舐め上げます。
私はこうして、貴方に与えられるものをなにより愛しく思います。

ワインには、月の光が反射して、
きらきら光っていました。







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