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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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女が舐める男の飴

『恋愛脳』という本を読みました。

著者の黒川伊保子さんは、人工知能エンジニアを経て
脳科学を専門にされている方。
『いい男は「や行」でねぎらう 
いい女は「は行」で癒やす』という著書も興味深かったです。

脳梁の太さによる男女の脳の違いから
ことばの捉え方の違いについて
書かれています。

どれほど女にとって言葉が大事か
どれほど男にとって行動が大事か
認識の違い
見え方の違い

面白いものです。

女に忘れがたい飴のような
甘い言葉を
(言葉自体が必ずしも甘い必要は無く、
甘さを含み、包み隠し、はらんでいるもの)
渡すことが出来た男は
愛されるそうです

おいしい、甘いキャンディ
私も時々そっと取り出して
慈しむように舐める。

こころない言葉が鞭になり、
言葉のない鞭が飴になることもまた
充分に
知っているのですが。






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縛りと仕置き

小妻容子氏の絵を見ました。

縄によって不自由に固定を余儀なくされた
美しい女体

秘部にトウモロコシをねじ込まれ、
鼠がかじるのを
緊縛で身動きが取れず
狂おしげに
のたうつ熟女

渇きを覚えつ
目前に垂らされる
柄杓の清水を
届かぬ肉体のまま
求める視線

おんなの身体
内在する
筋肉のしなやかさ

そのおんなを観る視線

縄の質感
肉の重み

嬲る
快感

美しい
女体

内なる獣

もっとを求める
その眼が観たくなる







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殺陣

映画、「さよなら渓谷」を観に行きました。

吉田修一さんは「悪人」からで、
「悪人」の話も、新聞連載も、束芋さんの挿絵も好きでした。

今回は、楽曲提供が椎名林檎さんというところも気になり、
たのしみにしていました。

原作に忠実な、映像化、
無駄な音楽のない写実的な流れ、
息づかい、
声の抑揚。

重い話ではありますが、
最後の、あの、
期待をもたせる終わりかたも好い。

印象的だったのは、
主演ふたりの、
ベッドシーンの、
肌の合わせ方、
くちびるの交わり、
足の絡み、
それらがすべて、
殺陣のようだったこと。

削り、削られ、削りあうような
真剣勝負のような、
刹那的な
まぐわい

目に宿るひかりの奥。








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二重写しの彼女

『ゆっくり 破って』
深志 美由紀著
を読みました。

内容に関する記述をするので、
未読の方はご了承ください

作品はロマンス系SM作品であり、
著者は官能小説を中心に、ティーンズラブ、恋愛小説などを
書いておられる作家です。

扇情的な本の帯のコピー文と、
ルビーの指輪??か、
明瞭ではないけれども、
なにか美しい表紙が目に留まり、
購入しました。

文は流麗で、比喩はなまなましく、
行為は鮮烈で、ありありと感じられるような
よい作品でした。
構成も凝っていて、好みでした。

ただ、「そう」なるまでが、
無抵抗でうまくいきすぎている感と、
フィフティシェイズシリーズでも感じた、
病理を想起するような記述は
すこし、物足りないような気がしますが、
まあ、
踏んだり踏まれたり、
撲ったり撲たれたりは、
それをしない「ノーマル」サイドから見れば、
そういう理由付けを要するものなのでしょう。と思います。
「ノーマル」がなにかは、よくわからないものですが。

破る は、破瓜に対してか、
あの手紙に対してか、
ひとつのセンテンスに
いろいろ含みを持たせるのが
お上手だと思いました。

最近おすすめの一冊です。





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鞭の味

先日、「甘い鞭」という映画を鑑賞して参りました。

大石圭さん原作の小説の映画化で、
檀蜜さんが主演しております。

「私の奴隷になりなさい」の映画化よりも、
グロテスクなシーンが多く、
ヌードもまた、多かったです。
演技も・・・それぞれ、
こういうミニシアター系にありがちな“臭さ”の異臭は控えめで
見入ることとなりました。

ひとつの
妄想の型を
文章、
映像ともに
あらゆる角度の視線から
作品化したような、
つぎはぎの・・・サディスティックで、独善的で、エロティックなパッチワーク

そそられる、というのとはまた違う次元に思えましたが
「怖いもの見たさ」
そう表現するのが
そぐう・・・感じ

綺麗なものが見たくて
綺麗なものが崩れるのを見たくて
それには
崩れる前が
綺麗でないと意味がなくて
そんなふうに
いろいろ思う。

檀蜜さんはその、おっとりとしたなかの
あどけないような声のトーンがいいなと思いました。

描きたい欲求と
見たい欲求と
見せたい欲求と
したい欲求と
されたい欲求と
それらはまったく別の次元の存在に感じた。
大多数の私たちは安全な場所から異世界を覗くのが好きだ。





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『薔薇の足枷』大石圭 著
読了。

なにより、
あとがきに、読ませるものがありました。
深くならざるとも、
心に留まるひととのつながりって
あるなあと思って・・・。
あとがきが、とてもよかったです。



私の読書の好みのやりかたは、
言葉を、その音で読むとか、字面を感じるとか、
頁全体の色のバランス、
文字を文字として捉えますが、
『甘い鞭』の映画化にあたり、鑑賞してから、
この人の著書は文字<映像として
読むようになってしまった。
不思議。
映画の撮り方に魅せられたということでしょうか・・・。
それとも、映像化に適した作品を書かれているということか。





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感情のレイヤー

千早 茜さんの『からまる』を読みました。

このかたの紡ぐ物語が
すごく好きだと思いました。

登場人物が重複していく連作の短編小説です
他人から見る自分と実情との違いや
それぞれの視点の違いが
軟体動物 生き物 のモチーフを
通して
透き通った色の
レイヤーを
観察するような
そういう
物語で

上から見たら
色とりどりだけれど
注視すると
その色はそれぞれに
淫靡であったり
禍々しかったり
清冽さを感じさせたり

感情のレイヤー



感じる。

自分が自分を捉えるのを難しいように
他が他を捉えるのもまた難しく・・・
表層的なものは表層的でしかありえない

けれども、
「これだ」と
確かに感じた時には
その実感を大切にしようと
改めて思いました。

私がご主人様のことを「ご主人様だ」と
感じたときの
実感に
逆らわなかったように・・・







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